毎日大変多くの患者様が埋没を受けにご来院されます。埋没をされる方の中に、目を大きくしたい、目の開きを良くしたいという希望をもってご来院される方が一定数いらっしゃいます。
しかし、埋没法は瞼を二重にする施術。本当に埋没法で目の大きさや開きに変化があるのでしょうか?今日はそんな疑問と埋没をされる方におすすめのデザインをお答えしていきます。
■埋没法は目の開きにはほぼ影響なし!
先述の通り、埋没で二重にしたいとお考えの患者様の中には、埋没をすることで目の開きに影響があるものと思われている方がいらっしゃいます。しかし、結論からお伝えすると埋没をしても目の開きはよくなりません。
もちろん、埋没で二重にすることで皮膚が持ち上がり、若干目の開きが良くなったように見える方もいらっしゃるのですが、それはあくまで目の開きが「よくなったように見える」だけ。目の開きをよくするためには、眼瞼下垂手術や目つき矯正など、別の施術が必要となります。
こちらの症例をご覧ください。術前と比べると術後の方が目の開きが良くなった(ぱっちりした)ように見えますが、実際に目の開き具合を見比べてみるとほとんど変化がないことがわかります。このように、『埋没をする=目の開きが良くなる』ということではないことを覚えておきましょう。
■目を大きくしたいならまつ毛の生え際を見せる
当院の埋没法を受けられる患者様のオーダーの多くが『まつ毛の生え際が見えるようにしてください』というものです。これはSNSなどで拡散されていた情報なので、知っている方も多いのではないでしょうか。この「まつ毛の生え際を見せる」という知識は正しいといって良いでしょう。なぜこのように言われているのかも実際に症例をみて解説していきます。
先ほどと同じ症例です。術前はまぶたの皮膚がまつ毛の生え際を隠してしまっていたのに対して、術後は見えるようになっていることが分かります。二重幅自体はそれほど幅広ではなく控え目なデザインですが、まつ毛の生え際を見せることで目元の印象がすっきりしました。
とくにまつ毛パーマやまつ毛エクステをされている方、自まつ毛が長い方はまつ毛の生え際が見えるデザインにすることで一気に目元が華やかになります。
埋没をすると目が大きくなるというのは、実際に目が大きくなっているわけではなく二重幅やデザイン次第で目を大きく見せることができるということです。
■なりたいイメージ・なりたくないイメージを明確に
それでは実際にデザインをしていくうえでの注意点をみていきましょう。
患者様の多くは、『この芸能人みたいな目になりたい!』ということで理想の芸能人のお写真を持ってこられます。これはとても重要なポイントで、実際にシミュレーションをしていくうえで『どうなりたいか』という理想がはっきりしていた方が医師とイメージを共有しやすいのです。また、なりたいイメージだけでなく「この顔は嫌」というような「なりたくないイメージ」も同じくらい明確だとさらにイメージしやすくなります。
例えば、患者様ご自身は自分のなりたい目が「ナチュラルな幅」だととらえていても、施術する医師からするとものすごく幅広な二重だったなんてこともあります。感覚は人それぞれ違うので、『ご自身の理想=みんなが思う当たり前』でないということを覚えておきましょう。なりたい顔というものがなく、とにかく自分に似合うデザインにしてほしいということであれば、特に芸能人のお写真は必要ありません。カウンセリングの際に医師としっかりおはなしして決めていきましょう。
■幅広二重で逆に目が小さく見える
デザインを決めていくうえで、ぱっちりとした幅広の二重をご希望される患者様も多くいらっしゃいます。ですが、『二重幅が広い=目がぱっちり見える』というわけではありません。もちろん人により顔のバランスやパーツの形などが違う為、中には似合う方もいらっしゃいます。けれど多くの場合、広すぎる二重幅にして失敗した、似合わなかった、ハム目になったというお話を聞く方が多いです。
幅が広すぎる二重は、眠そうに見えたり不自然に見えてしまうだけでなく、逆に目が小さく見えてしまうこともあります。
イラストのAとBを見比べてみましょう。デザインは同じ平行二重にしていますが、Aの自然な幅の二重に比べるとBはやはり眠そうに見えますね。また、Bの目は幅を広くしすぎたせいで皮膚が余ってしまい、まつ毛の生え際が隠れてしまっています。かぶさった皮膚がまつ毛の上にある為に、まつ毛も下に下がります。
このような状態を避けるためにも、二重を作るときは目元だけでなく顔全体のバランスやパーツ配置、骨格まで視野に入れてデザインしましょう。
いかがでしたでしょうか。埋没法はまぶたを二重にする施術なので、目の開きや大きさの変化を出すことは難しいですがデザイン次第で目元の印象を変えることはできます!ご自身にとって何がベストなデザインかは、施術をするドクターと納得いくまで話してきめてくださいね!