皆さんはハイドロキノンという塗り薬を使用したことはございますか?ハイドロキノンは、主にシミの改善や予防に用いられる薬です。シミの原因となるメラニン色素の産生を阻害するはたらきがあり、美白効果が期待できます。日本では2002年に認可されてから多くのクリニックで取り扱われており、最近では化粧品にも配合されるようになりましたが、海外では古くからハイドロキノンの持つ美白成分に目が向けられて親しまれてきました。
ハイドロキノンは、主に以下の症状改善に効果が期待できます。
・ニキビ跡(赤み)の色素沈着
・紫外線が原因となるシミ
・肝斑
ただし、以下の症状には効果が見込めないか、あるいは効果が現れるまでに時間を要する可能性があります。
・そばかす
・生まれつきの痣
上記の2つは遺伝性の要因が大きく、ハイドロキノンでは十分な治療ができない場合があります。液体窒素やレーザーなどの治療が一般的でしょう。
ハイドロキノンを使った美容法をご紹介!
☆トレチノインの併用
ハイドロキノンは「トレチノイン」という塗り薬と併用して使っていただくと、より効果を得ることができます。
トレチノインはビタミンAの誘導体で、塗布することで肌のターンオーバーを促進することができます。表皮の深い層にあるメラニン色素まで外に押し出し、色素沈着の改善効果が期待できる薬です。
ハイドロキノンは単体の使用だと肌への浸透率が低いですが、トレチノインと併用することで浸透効果を上げられます。
ただし、先ほども記載した通りトレチノインはターンオーバーを促進させるため、塗り始めて3日ほどすると塗った箇所、その周辺の皮膚がポロポロと剥がれてくることがあります。トレチノインを使用している間は乾燥が強くなって痒みや痛みがあります。何より見た目が痛々しいので、予定があってダウンタイムが取れない方はトレチノインとの併用を控えるか、全顔に塗らずに気になっているシミの部分にだけ塗ると良いでしょう。
☆ゼオスキン セラピューティックプログラム
セラピューティックプログラムでは、主に以下のアイテムを使用します。
【洗顔料】ジェントルクレンザー/ハイドレーティングクレンザー/エクスフォリエーティングクレンザー のどれか
【化粧水】バランサートナー
【透明感ケア】ミラミン
【エイジングケア】ミラミックス
【光老化ケア】デイリーPD
【日焼け止め】サンスクリーンプラスプライマーSPF30 or BSサンスクリーンSPF50
以上のアイテムにプラスして処方したトレチノインを併用します。
ミラミンとミラミックスにはハイドロキノンの成分が含まれております。毎晩、入浴後のスキンケアの際に患者様自身でミラミックスとトレチノインを混ぜて全体的にお顔に塗布していきます。
混ぜる量の比率はトレチノイン:ミラミックスを 1:4~1:1 の間です。「セラピューティックプログラム」ではこれを 3 ヶ月続けることにより、お顔の広範囲でシミの治療することができます。
セラピューティックプログラムでは、お顔の広範囲、長い時間続けなければならないのでダウンタイムが取れる方や、赤みや皮向けが起こっても気にならないかたにはオススメです。
今回はハイドロキノンを使った美容法をご紹介いたしました!
シミや色素沈着でお悩みの方にはピッタリの治療法なので、自身のご予定やダウンタイムを考慮しながら是非お試しください!