連日のように二重になりたいという患者様が当院にもいらっしゃいます。しかし、埋没がしたいというお望みで来られた患者様の中には、埋没をおすすめできない方もいるのです。
せっかくカウンセリングに来たのに・・・とがっかりしてしまう前に、ご自身の目元が埋没向きなのかそれとも切開向きなのかを調べていきましょう。
■そもそも埋没って誰でもできるもの?
まぶたの中に糸を通して物理的に二重を作り出す埋没法。当院で行っている自然癒着法もまた、埋没法の1つです。自然癒着法は他院様などでよく見かける埋没法とくらべても、かなり取れづらい方法であるということをこれまで何度かお伝えしてきました。その為、ご来院される方の中には少なからず『埋没は誰でもできるもの』と思われている方もいらっしゃいます。
結論から申し上げますと、『ただ埋没をするだけならだれでもできる』となります。しかしここが問題で、埋没ができるからといってその方にとって埋没が最適な施術方法とは限らないのです。
たとえば眼瞼下垂のある方には埋没はお勧めしませんし、皮膚にたるみがある方もおすすめしません。ただ、「それでもいい」「とにかく切りたくないから埋没でやってほしい」と言われる方に対しては、リスクをご説明したうえで納得されれば埋没で施術することもありますが、場合によっては当院では施術できませんとお断りする場合もあります。
■埋没をおすすめしない目元
先述の通り、まぶたの状態によっては埋没ではなく切開手術をおすすめすることがあります。では、具体的にどんな方に当てはまるのか見ていきましょう
①眼瞼下垂の方
②まぶたの皮膚がたるんでいる方
③脂肪などの皮下組織が多く埋没が取れやすい・持ちが悪い方
このような方には、切開手術をおすすめすることがあります。
とくに眉下の脂肪(ルーフ)が多い方は、埋没をした二重のラインに皮膚がのっかってしまうので少し重ための二重になります。すっきりとした印象の二重にされたいのであればこのルーフを切除する必要がありますが、このルーフは切開でしか切除できません。ルーフの乗っかりが気になる方以外にも言えることですが、ご自身の理想のデザインにできる限り近づけるためには過剰な皮膚や脂肪の切除を必要とする場合があり、その為の手段として切開施術をおすすめすることがあります。
■実は少ない“まぶたの脂肪取り”が適用の人
ご来院される患者様の中には、ご自身のまぶたが厚いのはまぶたの脂肪が多いせいだと思われている方が多いです。その為、まぶたの脂肪取りも一緒にした方がいいのではないかと患者様ご自身からご提案いただくことがあります。しかし、実際のところまぶたの脂肪取りの適用がある方はそんなに多くありません。当院でも埋没だけで数百件以上の患者様がいらっしゃいましたが、その中でまぶたの脂肪取りをされた方は3名ほどです。
ですから、ご自身だけで判断せず医師に実際の目元を見ならがカウンセリングをしてもらうことがとても重要なのです。
また、まぶたが厚いからといって必ずしも全員が切開になるわけではありません。
埋没法で十分施術できる方もいらっしゃるので、自分はまぶたが厚いから切開しかできないのかも・・・と思われている方こそぜひ実際にカウンセリングに足を運んでくださいね。
■切開施術には切開施術にしかないメリットがある
切開手術というと、メスを入れる為埋没よりも『整形』のイメージが強く、恐怖心や抵抗感がある方も多いでしょう。
しかし、当然ながら切開には切開にしかないメリットがあるのです。
【切開で二重をつくるメリット】※埋没と比べた場合
①過剰な脂肪などの皮下組織がなくなり目元がスッキリする
②過剰な皮膚のたるみがなくなることで若々しく見える
③埋没と違い基本的には取れない
④二重のラインがくっきりしやすい
二重の切開施術には主にこのようなメリットがあります。1番は基本的に作ったラインが取れることがないことでしょうか。
ダウンタイムは当然長くなりますが、それを乗り越えたあとは埋没の時と違い取れてしまう心配をする必要がありません。
続いて切開施術のデメリットです。
【切開で二重を作るデメリット】
①1度切ってしまった組織は元に戻せない
②完成までが半年~1年と長い
③埋没で作った二重とは違った印象になる
④傷跡が目立つ可能性がある
⑤二重幅の予測が難しい
その他にもデメリットはあるのですが、よく言われるデメリットはこんなところでしょうか。③のデメリットに関して驚かれる方も多いのですが、実は同じ「二重」でも切開と埋没でつくった二重では、たとえ同じ二重幅にしたとしても印象が変わります。ですので、埋没で作った二重がお気に入りであり、その二重のまま取れないようにしたいという方は切開は踏みとどまった方が良いかもしれません。
ただ、埋没は取れる前提の施術ですので、何度も取れてしまってやり直している方はまぶたにかなり負担をかけていますし、コスパも悪いです。ダウンタイムやリスク等不安なことはたくさんあるかもしれませんが、そのような方は医師から切開施術をおすすめされる可能性があることも念頭に置いておくとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は埋没の二重と切開の二重を解説してみました。これからカウンセリングに来られる方はぜひ参考にしてみてくださいね!