美容コラム

今や美容や健康に欠かせない成分と言われているビタミンC。
私たちが意識していなくても、テレビ番組やCM、薬局などで頻繁に目にする成分です。

ビタミンCというと、サプリメントやドリンクなどの内服、そして美容液などのスキンケアに用いる外用のものがあります。
そんなビタミンCですが、内服と外用のどちらがより効果があるのでしょうか？

今回はそんな素朴な疑問を追求していきます！

内服としてのビタミンＣの効果01

内服のビタミンＣには、サプリメントやドリンクをはじめ、シナールなどの医薬品まで様々な種類があります。ビタミンＣを飲んで摂取することで得られる効果には、次のようなものがあります。

 シミ、くすみの改善
 メラニン色素生成を抑制するはたらき
 活性酸素の除去、抗酸化作用で老化防止
 コラーゲンの生成
 ストレスや風邪への抵抗力を上げる

など

ビタミンCを内服するメリットは、製品の形状によっても若干変わってきます。
たとえばサプリメントは、病院に行かなくても薬局やネットショップなどから手軽に手に入れられるのがメリットで、日々の生活に簡単に取り入れることができるのが魅力です。
一方、シナールなどの医薬品は病院やクリニックなどで診察を受けてからでないと手に入りませんが、保険が適用されればサプリメントよりも安価で購入することができます。

サプリメントと医薬品のちがい02

サプリメントと医薬品、どちらも経口摂取することやビタミンＣを補給できるという面だけみると同じように思えますが、医薬品とサプリメントに大きな違いはあるのでしょうか。

実は、サプリメントは薬ではなく食品の扱いとなるため、「〇〇に効果がある(病気に効果がある)」「〇〇になる(美肌になる)」などといった表現はできません。また、薬ではないので効果が保証されていないというのが大きなポイントと言えるでしょう。

一方医薬品はというと、国の認可を得ている『薬』のため、病気の予防や改善、治療に用いられており、その効果が保証されています。

この2つを使い分けるとするなら、食生活など普段の生活でビタミンＣが不足しがちな部分を『補う』のであればサプリメントを、シミの改善や疲労回復効果など、『ちゃんとした効果を求める』のであれば医薬品の内服をおすすめします。

 

美容液やクリームなどお肌に『塗る』ビタミンＣの効果03

 

続いて、スキンケアに用いるビタミンCについてはどうでしょうか？
お肌に直接塗るビタミンCには、以下のような効果があります。

 シミ、くすみの改善
 メラニン色素生成を抑制するはたらき
 毛穴の引締め
など

内服薬と比べてしまうとやや効果の範囲が限定的ですが、毛穴の改善などお肌への効果を実感したいのであれば、スキンケアとしてビタミンCを使用するのがおすすめです。
というのも、ヒトはビタミンCを体内でつくりだすことができないため、内服で摂取したビタミンCは体内のいたるところでまずは生命維持に優先的に使われます。
そのため、身体のいちばん外側にある皮膚のお悩みに効果を発揮する前にビタミンCが消費されてしまうことが多いのです。
ですから、お肌の悩みにビタミンCを効かせたいのであれば、美容液やクリームなどのスキンケアに取り入れることをおすすめします。

とはいえ、体内にビタミンCが充足している方が美容だけでなく健康面においても有効ですから、どちらかひとつに絞るのではなく、内服と外用の両方を使用するのをおすすめします。

スキンケアでビタミンCを取り入れる際の注意点04

 

様々な良い効果を得られるビタミンCですが、スキンケアに用いる際にはいくつか注意点があります。

 使用期限内のものを使用する
 開封後はできるだけ早めに使い切る

こんなに簡単なこと？と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの2点がとても重要なのです。

ビタミンCは成分が不安定で、熱や光、空気に弱く、すぐに酸化してしまうので扱いが難しい成分です。そのため、各企業が試行錯誤して酸化しにくいビタミンＣを開発・化粧品にとりいれています。その企業努力のおかげもあり、今ではビタミンＣを用いたスキンケアがたくさんありますよね。

とはいえ、成分の性質そのものが大きく変わるわけではないため、ビタミンＣが使われている商品は酸化してしまわないうちにできるだけ早めに使い切る必要があるのです。
当然、開封していなくても使用期限というものがありますから、期限を守って使用するようにしてください。期限が過ぎた商品を使うことで肌トラブルを起こしたり、商品本来の力を発揮できません。
使用の際これらを意識するだけで美肌効果の実感がグッと高まりますから、ぜひ意識して使ってみてくださいね。