美容コラム

アートメイク

アートメイクの持続期間はどのくらい?

メイクをしていなくてもしているようにみせてくれるアートメイク。
汗や洗顔で落ちることがないため、女性を中心に人気の施術となっています。

ところでアートメイクの持続期間が具体的にどのくらいなのかご存じでしょうか。実は生活習慣などに気を付けることでアートメイクを長持ちさせることができるって知っていましたか?

今日はそんなアートメイクを長持ちさせるためのコツをご紹介していきます!

 

アートメイクは1回でずっと持つものじゃないの?

アートメイクをまだされたことがない方の中には、1回のアートメイクで半永久的に持つと思われている方もいるのではないでしょうか。

アートメイクはタトゥーとは違い、1度入れたら半永久的にお肌に残るというものではありません。というのも、アートメイクとタトゥー(刺青)では色素を入れる層が全然違うからです。

 

上の図をご覧いただければ分かる通り、アートメイクは表皮へ、タトゥーは真皮へ色素を入れて施術していきます。
表皮層は肌のターンオーバー(代謝)によってどんどん肌が生まれ変わっていく為、表皮層に色素を入れるアートメイクは時間の経過と共に薄くなっていくのです。反対にタトゥーはというと、真皮層はターンオーバーの影響を受けませんので、タトゥーのように真皮に入れた色素は薄くならず、半永久的に肌に残るというわけなのですね。

しかし、アートメイクの施術を受けられる方の大半が、できるだけ長くアートメイクを楽しみたいと思うでしょう。だったらタトゥーのように真皮に色素を入れたらだめなの??と思われるかもしれませんが、アートメイクは薄くなることが逆に利点でもあるのです。

 

 

例えば眉のアートメイクの場合、形や色が気に入らなかった場合でも少し時間がたてば薄くなりますし、アートメイクの除去もタトゥーほど大掛かりな手術や施術をしなくても方法はいくつかあります。しかし、もしアートメイクがタトゥーのように半永久的に取れないものだったらどうでしょう。

形や色が気に入らなくても、簡単にやり直すことができません。また、入れた色素は時間の経過と共に色がグレー味を帯びた色に変色します。最初は色も形も気に入っていても、変な色でお顔に残ってしまいます。それでも簡単に薄くすることが難しいのです。その為に、アートメイクは表皮層の深めのところに色を入れているのです。

 

アートメイクの持ちはどのくらい?

 

アートメイクの持続期間には、約1年~3年と、実は大きな個人差があります。

というのも、ターンオーバーの影響を受ける表皮層に色素を入れている為、肌のターンオーバーが活発な方とそうでない方で差が出てくるからです。

肌のターンオーバーが活発な方とそうでない方では、アートメイクの持ちだけでいえば後者の方が長く持ってくれます。しかし、肌のターンオーバーが悪いというのはあまり喜ばしいことではありません。

ターンオーバーが悪いとお肌はくすんでしまい、毛穴やキメも目立ち、シミも薄くならないままずっとお肌に残っている…というお肌になってしまいます。

アートメイクを長持ちさせる為とはいえ、そのようなお肌になりたいという人はいませんよね。ですので、『代謝を悪くする』のではなく『正常に戻す』を心がけましょう。

ただし、ピーリングや皮むけを起こすスキンケアなどは肌のターンオーバーを促進するはたらきがあるので、アートメイクをしてから1カ月程度は我慢すると持ちがよくなりますよ。

 

アートメイクがうすくなったらどうするの?

 

 

アートメイクで入れた色素が薄くなるのは、肌に入れた色素が異物とみなされ、ターンオーバーと共に排出されてしまうからです。特に1回目の施術では色素を異物とみなして排出しようとするはたらきが活発なため、薄くなるのがはやいと感じます。

その為アートメイクは、通常2~3回程度重ねて施術をすることで、きれいな発色が長持ちします

1回目の施術が薄くなってきたなと感じたら、施術をしてから1ヶ月~2ヶ月以内に2回目の施術をするとよいでしょう。完全に薄くなってしまってから2回目の施術をしてもあまり意味がありません。2ヶ月以内であればまだ前回入れた色素も残っていますし、リタッチ施術も短時間で済みます。リタッチの回数は多ければそれだけ持ちもよくなりますが、金額面でもご自身の無理のない範囲でリタッチをかさねつつ、最低でも2回は施術を行うとよいでしょう。

クリニックによっては最初から2回コース以上でしか施術ができないところもあるくらいです。当院では1回のみの施術も可能ですが、長持ちさせるために2回~3回の施術を推奨しています。

 

アートメイクを長持ちさせるために気をつけることは?

 

まず、サウナや運動、ホットヨガなどで代謝を上げすぎないことがひとつ言えます。しかし、普段から生活の一部としてこういった運動などを取り入れている方からすれば、アートメイクの為にやめるというのも違いますよね。運動は健康に必要不可欠ですので、わざわざやめる必要はありません。

ただ、不必要に代謝を上げる行為を繰り返し行うのはやめましょう。完全にやめてしまう必要はありませんが、施術から1週間だけでも、できるだけサウナやホットヨガなどの代謝が上がる行為はやめておくことで色素の定着が良くなりますよ。

 

また、施術からおよそ1週間程度は施術箇所をしっかりとワセリンなどで保湿することも大切です。アートメイク後の施術部位は傷ついている為、腫れやかゆみを伴います。しかしそこで肌を掻いてしまったり、めくれてくる皮膚を無理やり剥がしてしまったりしてはいけません。そのような症状は数日で治まりますから、施術箇所はできるだけ触らないようにしましょう。かゆみなどは保湿することで緩和します。

 

いかがでしょうか。すっぴんを底上げすることができる人気のアートメイクには、すこしでも長持ちして欲しいものです。みなさんも今日ご紹介した方法で、お気に入りのアートメイクを長く楽しみましょう!

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