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なにがどう違うの?埋没の基礎知識『挙筋法』と『瞼板法』を天然の二重の構造から解説

 

埋没をしたい!と思い立ってWEBやSNSで情報を集めてみると、おそらく多くの方が『挙筋法』『瞼板法』という2つの方法にたどり着くことと思います。けれど言葉だけ聞いてもいまいちピンときませんよね?

そこで今回は埋没法の基本中の基本ともいえるこの2つの方法を解説していきたいと思います!

 

■天然二重と埋没二重の違いは?一重さんとの違いまで解説

そもそも天然の二重はどのようにしてできるのでしょうか。生まれつき二重瞼の人というのは、まぶたを開く筋肉(後ほど説明します)が、目を開けた際に皮膚を引っ張ることで内側に皮膚が織り込まれ、二重になるという構造です。逆に一重まぶたの方というのは、様々な理由がありますが一般的にはこの筋肉がまぶたの皮膚を引っ張る力が弱かったり、引っ張っていてもまぶたの脂肪が多く皮膚が織り込まれない為に一重となります。

皮膚が織り込まれる位置や強さは人によりそれぞれ違う為、天然二重でも食い込みが強く幅広の二重の方もいれば、二重幅が狭かったりうっすら二重線が見えるだけの方もいたり、奥二重の方もいるというわけです。

 

■天然二重の構造に近いのは挙筋法! 挙筋法の構造ってどんなの?

 

 

天然の二重をざっくり説明したところで、まずは挙筋法から解説していきます。そもそも挙筋法(きょきんほう)の挙筋とは、正式名称を『上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)』と言います。上眼瞼挙筋は読んで字のごとく、上のまぶたを持ち上げる筋肉で、この筋肉が伸び縮みすることでまぶたを開けたり閉じたりしています。先ほど天然の二重で説明した筋肉も、この上眼瞼挙筋です。よく耳にする『眼瞼下垂』をごく簡単に説明すると、この上眼瞼挙筋が上に上がらない(挙筋が縮まない)為にまぶたの開きが悪くなるというものです。

 

話を戻しますが、この『挙筋』と糸を使ってどうやって二重をつくっていくのかというと、上の図のようにまぶたの皮膚と挙筋を糸で留めることで人工的に二重の構造を作り出しています。構造的には天然の二重の構造と似ているのがこちらの挙筋法です。つまり『挙筋法』とは、挙筋とまぶたを通して糸を留める方法ということですね。

同じ挙筋法でもクリニックにより糸の縫い方が違うので、いろいろな種類の埋没法が存在しています。

 

■自然癒着法で取れにくさを重視するなら瞼板法がおすすめ!瞼板法の構造とは?

続いて瞼板法(けんばんほう)です。瞼板とは、上記の図にもある通りまぶたの先端にある硬い板状の組織で、この瞼板にはマイボーム腺という脂分を分泌する器官があり、瞬きをする度に涙と一緒に脂分を行きわたらせることで目を乾燥から守っています。埋没における瞼板法とは、まぶたと瞼板を通して糸を留める方法です。

 

 

俗にいう『点留め』はどのクリニックにおいても必ず瞼板法となります。というのも、挙筋に点留めをしてしまうと、糸を留める場所が筋肉なだけに安定性が弱くなってしまう為です。点留めと線留めについてはまた別のコラムで詳しくお話していきますが、とにかく点留めを挙筋で行うのは不向きだということを覚えておきましょう。

■挙筋法と瞼板法のリスクとメリットを知ろう!結局どっちがいいの?

それでは挙筋法と瞼板法のメリット、そしてリスクを詳しくご説明していきます。まずは挙筋法です。挙筋法の主なメリット・デメリットは、

《メリット》

・自然癒着をする場合は瞼板法と比べて腫れが少ない

・天然二重の構造と似ている

・幅広な二重に対応しやすい

・万が一抜糸をする時に抜き取りやすい

 

《デメリット》

・眼瞼下垂のリスクがある

・挙筋にダメージがある

・自然癒着の瞼板法に比べてデザインが不安定でラインが取れやすい

などがあります。同じ自然癒着の瞼板法と比べて腫れが少ないのは、留める場所が筋肉の為瞼板法に比べて糸がゆるいからです。ゆるいというのは決して悪いことではなく、むしろきつくしてしまうと上眼瞼挙筋の動きが制限されてしまい、眼瞼下垂のリスクが上がってしまいます。そういったリスクをできる限り軽減するためにも、挙筋法で糸をきつく結ぶのはタブーとされています。

 

続いて瞼板法の主なメリット、デメリットです。瞼板法は、

《メリット》

・自然癒着をする場合は挙筋法に比べてデザインが安定していて取れにくい

・筋肉を直接引っ張らないので眼瞼下垂のリスクがない

・幅の狭い二重なら特にデザインが安定しやすい

・瞼板自体がしっかりしているため比較的強めに糸を留められる

 

《デメリット》

・ドライアイのリスクがある

・瞼板にダメージがある

・自然癒着の場合、万が一抜糸をする際に挙筋法と比べて少しコツがいる為抜糸できる医師が限られる

などがあります。瞼板は挙筋と違いそもそも硬い組織の為、同じ自然癒着法ならデザインや取れにくさも安定します。また、瞼板自体がまぶたの先の方にある為、ナチュラルな幅を希望される方にとってはデザインが最も安定する方法と言えるでしょう。

 

それぞれの方法にメリット、デメリットはありますが、自然癒着法の中で挙筋法か瞼板法かどちらがいいのか迷ってしまう場合は、わかりやすく言ってしまえば『腫れてもいいからとにかく取れたくない!』という方は瞼板法を、『腫れを少しでも抑えたい!』という方は挙筋法をおすすめします。もちろんそれぞれにデメリットはありますので、メリットだけでなくデメリットもしっかりと吟味したうえで方法を決定していきましょう。

当院の患者様でいうと挙筋法を選ばれる方が多いですが、長持ちや安定性を求めて瞼板法を選ばれる患者様もたくさんいらっしゃいます。かくいう筆者も瞼板法で埋没をしています。理由はナチュラルな幅を希望しており、とにかく二重を長続きさせたかったからです。取れてしまって何度も埋没をやり直すのにもお金がかかりますし、埋没をする度にまぶたにダメージが蓄積されていきますからね。

 

■C&Dの埋没は何法なの??

当院で行っている埋没法には、3つの方法があります。シングルループ、ダブルクロスループは挙筋法です。自然癒着法は挙筋法、瞼板法のどちらかを選んでいただけます。詳しくは前回のコラムをご参照ください。

 

■クリニックによって意見が違うのはなぜ?

WEBやSNSで情報を検索すると、当院のコラムとは違う意見も見られると思います。クリニックによって意見が違うとなると余計に混乱しますよね。それはどちらが悪いというわけではなく、あくまでそのクリニックさんが推している方法により、どうしても偏った意見が出てしまうからです。しかし、ご紹介したようにどちらの方法にもメリット・デメリットがあります。ですので当院ではどちらの方法かに偏ったお話はしません。あくまでも方法を決めて頂くのは患者様なので、『クリニックの意見』ではなく、患者様にはどちらのメリット・デメリットもきちんと理解し、納得したうえでご自身で選んでいただきたいからです。

かわいくなりたい、かっこよくなりたい、今よりももう少しだけ変わりたい。そんな風に決心をして当院を選んでくださる患者様の不安を少しでもぬぐえるよう、ドクターを含めスタッフ全員が丁寧なカウンセリング、接客を心がけています。どんな些細なことも遠慮なく聞いてくださいね!

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