マッサージピールとケミカルピーリングの違いは？

コラム監修ドクター

宮田洋佑シンデレラ&ダヴィンチクリニック院長

2010年 北里大学卒業後、初期研修を経て心臓血管外科へ進む。2016年 美容外科へ進み、共立美容外科をはじめとして複数の大手美容外科に勤務。院長、技術指導医を歴任する。2021年 独立し名古屋駅前でシンデレラ&ダヴィンチクリニック院長を務める。

元日本外科学会認定専門医／日本美容外科学会正会員／日本アンチエイジング外科学会正会員

マッサージピールとケミカルピーリングは、どちらも「ピーリング治療」と呼ばれている美容医療です。皮膚の表面に薬剤を直接塗り、古くなった角質などに作用させて除去することで、ターンオーバーを正常化させたり、毛穴の詰まりを排出しやすくすることができます。

■マッサージピールとケミカルピーリングの違いとは？
違いは薬剤と作用する皮膚の層です。
ケミカルピーリングが表皮のピーリングを行うのに対し、マッサージピールは表皮の奥にある真皮層に作用します。
また、効果も全く違うため、目的によってどちらの施術を行うか見極める必要があります。

マッサージピール

■どんな人におすすめ？

・お肌のハリをアップさせたい　　・たるみ毛穴を改善したい
・小ジワやシミが気になる　　・くすみや色むらが気になる

■マッサージピールの治療法

高濃度のトリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素(H2O2)、コウジ酸が配合されている薬剤です。トリクロロ酢酸と過酸化水素の2つを配合することにより従来のピーリング治療とは異なり、皮向けを起こさず肌の奥の真皮層に働きかけることで、コラーゲンの生成を促します。
また、コウジ酸のメラニン生成抑制作用により、シミやくすみ、ニキビ跡の色素沈着なども改善します。
さらに、ダーマペンによる治療とマッサージピールを組み合わせることにより、相乗効果が期待できる”ヴェルベットスキン”は人気の治療方法です。
1度の施術でもお肌のハリ、ツヤといった効果を実感できますが、持続させていくとなると回数を重ねる必要があります。

ケミカルピーリング

■どんな人におすすめ？
・くすみや色むらが気になる人　　・ニキビやニキビ跡を改善したい人
・肌のごわつきが気になる人　　・毛穴の詰まり、汚れが気になる人

■ケミカルピーリングの治療法
サリチル酸マクロゴールを使用します。肌の古い角質を除去し、ターンオーバーを活性化さ
せ、ニキビ肌やくすみを改善させる治療法です。
サリチル酸マクロゴールは、サリチル酸をマクロゴールという基材に溶かすことによって、酸が皮膚深部へ浸透するのを防ぐことができ、角質層のみに反応させることができます。
それにより、従来のピーリング治療で多くみられた、エタノールによる痛みや炎症などの副作用がほとんど見られないのが特徴です。
一度の施術でも効果は感じられますが、ニキビ、ニキビ跡の改善には数回の施術が必要となってきます。

■治療を受ける際の注意点

アフターケアについて、どちらも保湿・紫外線対策をしっかりと行なっていただく必要がございます。施術の後をお肌がとても敏感になっているため、普段スキンケアや日焼け対策を怠っている方は注意が必要です。
このようにマッサージピールとケミカルピーリングは似ているようで全く違う施術です。ご自身のお悩みに合う施術を見極めて美肌施術を受けましょう。
また、自分が何の施術が合うのかわからない・・・という方は是非医師やナースにお尋ねください。当院はカウンセリングだけでも大歓迎ですので、是非お気軽にカウンセリングにお越しください。

「もっと自信を持って毎日を送りたい！」シンデレラ&ダ・ヴィンチクリニックでは、あなたの「なりたい」を叶えるためのサポート体制が充実しています。まずはカウンセリングで、あなたの理想の姿についてお聞かせください。