美容整形が一般の生活に溶け込み始めた昨今、テレビCMなどでも二重埋没や脂肪吸引という言葉を普通に見かけるようになりました。そんな美容整形ですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
ですから、これから『整形したい!』と希望されている方が、少しでも正しい知識を身に着けていただき、後悔や悲しい思いをされるのを減らしていけるよう、今回は美容整形において目にしやすい『整形用語』について解説させていただきます。
目元の整形
ハム目
ハム目は、主に二重の施術で使用される用語であり、デメリットのひとつでもあります。
二重ラインの下、まつ毛の上の脂肪などの組織が膨らんで見える状態のことを言います。
二重の整形というと、埋没法から二重全切開、眼瞼下垂手術など施術はいくつかありますが、切開や埋没に関わらずすべての施術で『ハム目』の状態は起こりえます。
ハム目は、手術をしてから一定期間はダウンタイムとして起こるものですが、いわゆる正常なダウンタイム期間を過ぎてもハム目の状態が戻らない場合は注意が必要です。
ハム目についてはこちらのコラムでもさらに詳しく解説していますので、ハム目について知りたい方はこちらをご参考にしてください。
眼窩脂肪(がんかしぼう)
まぶたの脂肪のことを指します。普段アイプチなどで二重をつくってもすぐに取れてしまう方や、二重の癖がつかない方は、この眼窩脂肪が原因の可能性があります。
また、下瞼にできるたるみやクマも、この眼窩脂肪が原因なことがあります。
眼窩脂肪は、まぶたに数ミリ傷をつけることで、大きな切開をしなくても脂肪を除去することができます。また、上まぶたの腫れぼったさの原因には、眼窩脂肪だけでなく次項で解説するROOFの可能性もあるので医師に相談してみましょう。
ROOF(ルーフ)
ROOFとは、隔膜前脂肪(かくまくぜんしぼう)のことで、眉の下にある脂肪のことを指します。
この脂肪はまぶたの脂肪(眼窩脂肪)と比べると硬く、切開でしか取り除けません。この脂肪が原因でまぶたが腫れぼったく見えてしまう方は、まぶたの脂肪取りでは解決しないため、医師から全切開などの切開による手術をおすすめされることがあります。
グラマラスライン形成
たれ目形成の手術と同じ意味です。クリニックによっては、『たれ目手術』と書いてあったり、グラマラスライン形成と書いてあったりもしますが、どちらも同じ手術です。ただし、タレ目尻切開とはまた別の手術となりますのでご注意ください。
その他、埋没における挙筋法や瞼板法についてはこちらのコラムで解説しています。
鼻の整形
鼻翼(びよく)と小鼻
鼻翼と小鼻はどちらも同じ意味です。鼻翼縮小、小鼻縮小どちらの手術名も存在しますが、手術の内容は小鼻の広がりを小さく改善する手術で同じ内容です。
ピンチノーズ
鼻先をきゅっとつままれたような状態になっているお鼻を指します。
鼻先だけ不自然に細くなりすぎていたり、洗濯ばさみなどでつままれたような状態のお鼻で、鼻の穴の形まで吊り上げられたような不自然な形になっていることが多いでしょう。
ACR(えーしーあーる)
鼻翼と鼻柱の位置関係を表す用語で、正面から見たお鼻の美しさを表現する際に使われます。鼻柱と鼻翼を線で結んだ時、下向きの二等辺三角形になるのが理想とされています。
鼻の穴が見えすぎていたり、豚鼻、短鼻でお悩みの方は鼻整形でACRを整えることを意識すると正面からのお鼻の見え方が改善します。
ポリービーク変形・パロットノーズ
鼻先の手術をしたことによりオウムのくちばしのように下に垂れ下がったような形になってしまったお鼻を指します。鼻尖(鼻先)の位置が下にあり、鼻筋の部分まで丸く盛り上がったように見えることもあります。
正面からみるとそれほど違和感を感じないこともありますが、横から見ると違和感を感じやすいお鼻です。ポリービーク変形もパロットノーズ変形もどちらもほとんど同じ意味として使われています。
Eライン
Eラインとは、横顔の鼻先と顎先を一直線に結んだラインのことをいいます。このEラインよりも口元が下がっていることが美しい横顔の条件と言われています。
Eラインについてはこちらのコラムでより詳しく解説しています。
その他、貴族手術や猫手術、鼻の骨切りなどの用語はこちらのコラムで解説しています。
いかがでしょうか。難しい言葉や聞いたことのない単語がたくさん出てきますが、今回紹介した用語は目やお鼻の整形において非常に良く出てくる言葉なので、これらの意味を理解しておくと、クリニックのホームページやSNSなども知識を得やすくなりますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね!