目元は顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。
「目が小さく見える」「疲れて見られることが増えた」と感じる方は、まぶたの“たるみ”が原因かもしれません。
加齢とともに皮膚や筋肉のゆるみが進むと、まぶたが下がって重たく見えやすくなり、実年齢以上に老けた印象を与えることもあります。
本記事では、まぶたのたるみが起こる原因や代表的な治療法を解説。さらに、ご自宅で取り入れやすいセルフトレーニングもご紹介します。
「最近、目元が気になる…」という方は、ぜひ参考になさってください。
コラム監修ドクター
宮田洋佑シンデレラ&ダヴィンチクリニック院長
2010年 北里大学卒業後、初期研修を経て心臓血管外科へ進む。2016年 美容外科へ進み、共立美容外科をはじめとして複数の大手美容外科に勤務。院長、技術指導医を歴任する。2021年 独立し名古屋駅前でシンデレラ&ダヴィンチクリニック院長を務める。
元日本外科学会認定専門医/日本美容外科学会正会員/日本アンチエイジング外科学会正会員
目元は顔の印象を大きく左右する大切なパーツです。
「目が小さく見える」「疲れた印象に見える」と感じている場合、その原因はまぶたのたるみにあるかもしれません。特に加齢に伴ってまぶたの皮膚や筋肉がゆるむと、たるみが目立ちやすくなり、老けた印象につながることもあります。
この記事では、まぶたのたるみが起こる原因や治療法について解説します。
さらに、セルフケアとして取り入れやすいトレーニングもご紹介。ご自身に合ったたるみ対策を見つける際の参考にしてください。
まぶたのたるみとは?

まぶたのたるみとは、文字通りまぶたの皮膚や筋肉が下がって黒目にかかってしまう状態のことです。
進むと、目が開きにくく感じたり、視界が狭くなったり、まぶたが重たく感じたりすることがあります。
原因の多くは加齢です。年齢とともに目のまわりの筋肉が弱くなり、皮膚を支えきれなくなることで、たるみが現れます。
特に上まぶたの外側(目尻のほう)から症状が出やすく、二重の幅が狭くなったり、目尻のシワが目立ったりして、実年齢よりも老けて見えることもあります。
ただし、たるみは年齢だけが原因ではありません。若い方でも、目の周りのこすりすぎ、アイプチの長期使用が原因で、自分では気づかないうちに進むこともあるので、鏡でチェックして早めに対策を考えるのがおすすめです。
まぶたのたるみの種類

上まぶたのたるみは、主に皮膚の弾力低下によるものとまぶたを持ち上げる筋肉の力の低下によるものに分けられます。専門的には、次の2種類に分類されます。
✅眼瞼下垂(がんけんかすい)
まぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋〈がんけんきょきん〉)が弱くなったり、うまく働かなくなることで、まぶたが下がってしまう状態です。目が開けにくくなったり、眠そうな印象に見えるのが特徴です。
✅偽眼瞼下垂(上眼瞼皮膚弛緩症〈じょうがんけんひふしかんしょう〉)
筋肉は正常ですが、上まぶたの皮膚が余って垂れ下がるため、見た目だけが下がっている状態です。二重のラインに皮膚がかぶさるように見え、目元が重たく見えることがあります。
まぶたのたるみの原因

日常のちょっとした習慣や行動が、まぶたのたるみを進行させることがあります。ここでは、主な原因を5つご紹介します。
①加齢
繰り返しになりますが、年齢を重ねると目の周りの筋肉が衰えるほか、皮膚のハリを保つコラーゲンやエラスチンも減少します。その結果、まぶたの弾力が低下し、重力の影響でたるみが生じやすくなります。
②アイプチ
くっきりと美しい二重まぶたを作れるアイプチですが、まぶたがたるみやすくなる一面もあります。アイプチは皮膚に化学成分が付着し、長時間や毎日の使用で皮膚が伸びたりダメージを受けたりします。また、接着剤を落とすために洗顔時にまぶたをこすることも、たるみの原因になりやすいです。
アイプチによるまぶたのたるみについて詳しく書いたコラムも公開していますので、気になる方は一緒に読んでみてください。
アイプチのやりすぎは危険?まぶたが伸びるのは嘘?アイプチの種類ごとにメリット・デメリットを解説!
③アイメイクや洗顔による刺激
毎日の洗顔やメイクでも、まぶたに強い刺激を与えるとたるみの原因になります。まぶたの皮膚は非常に薄いため、他の部位と同じようにこすったり叩いたりすると負担が大きくなります。洗顔やアイメイクを行うときは、優しく丁寧に扱うことを心がけましょう。
④コンタクトレンズの不適切な使用
コンタクトレンズの使い方が不適切だと、まぶたのたるみの原因になることがあります。特に、コンタクトをつけたまま寝てしまうと、まぶたや目を開ける筋肉に負担がかかり、ダメージを与えてしまいます。
⑤スマートフォンやテレビの見すぎ
長時間スマートフォンやパソコンを見続けると、まぶたがたるみやすくなります。これは、画面を見ている間にまばたきが減り、目の周りの筋肉が十分に使われなくなるためです。ブルーライトの影響も気になりますが、まずはまばたきの減少による筋力低下に注意しましょう。
自力で改善する方法はある?

すでにたるんでしまったまぶたは、自分の力だけで完全に改善するのは難しいかもしれません。ですが、悩みが悪化する前に進行を抑える対策として、トレーニングを取り入れるのがおすすめです。
ここでは、誰でも無理なく試せる方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
トレーニングのポイント
年齢とともに気になり始めるまぶたのたるみは、目の周りの筋肉を意識的に動かすトレーニングで、進行を抑えたりすっきりとした目元を保つことができます。特に大切なのは以下の2つの筋肉です。
✅眼瞼挙筋(がんけんきょきん)
まぶたを持ち上げる筋肉で、眼瞼下垂の予防・改善に重要です。
✅眼輪筋(がんりんきん)
まぶたの周囲を取り囲む筋肉で、目元の引き締めに役立ちます。
この2つの筋肉を鍛えるトレーニングは、「眼瞼挙筋・眼輪筋トレーニング」として知られており、クリニックでは「FMRトレーニング」と呼ばれることもあります。
まぶたのたるみが気になる方は、無理のない範囲で継続して取り組むことをおすすめします。
眼瞼挙筋を鍛えるトレーニング
眼瞼挙筋は上まぶたを持ち上げる筋肉です。加齢や筋力の低下でまぶたが下がりやすくなるため、目だけで上を見るようにまぶたを持ち上げる簡単なエクササイズを行うと効果的です。筋力がアップすると、目が開きやすくなり、たるみの改善にもつながります。
1.ゆっくりと目を閉じる
2.額の力を抜いたまま、まぶただけを大きく見開いて5秒キープ
3.ゆっくり目を閉じてリラックス
4.これを10回を1セット、1日2~3セット目安
眼輪筋を鍛えるトレーニング
眼輪筋は目の周りを囲む筋肉で、目を閉じたり表情を作ったりする働きがあります。この筋肉を意識して閉じる・開く動作を繰り返すトレーニングで、まぶたを支える力がアップします。皮膚のたるみ進行の予防にも役立ちます。
1.額や頬の筋肉に力を入れず、目の周りだけを意識
2.ゆっくりと 目をぎゅっと強く閉じて3秒キープ
3.力を抜いて、目を大きく開く(驚いたような表情)
4.これを10回を1セット、1日2~3セット
休憩時間やリラックスタイムに取り入れてみてください。
ちなみに!まぶたのマッサージはNG!
トレーニング後にマッサージを取り入れたいと考える方もいるかもしれません。ですが、まぶたを直接マッサージすることはおすすめできません。たるんだまぶたを強く押したりこすったりすると、皮膚に刺激が加わり、たるみがさらに進む可能性があります。まぶたの皮膚は非常に薄く繊細なため、セルフマッサージで内部の組織に負担をかけることもあります。まぶたを支える靱帯(じんたい)や眼瞼挙筋腱膜(がんけんきょきんけんまく)が緩んでしまうと、たるみの悪化につながることがあるため、注意が必要です。
まぶたのたるみを改善する治療方法

まぶたのたるみをしっかり改善したい場合は、外科手術が効果的です。
まぶたのたるみを改善する方法には、原因や症状に応じていくつかの選択肢があり、代表的な治療法として、主に次の3つがあります。
①眉下切開

眉下切開は、まぶたのたるみを改善する手術で、皮膚の中でも比較的厚みのある部分を取り除くことで、スッキリとした印象に整えることができます。ただし、この方法は皮膚の余りが原因のたるみに適しており、筋力の低下によってまぶたが下がっている場合には、別の治療法が必要です。
②眼瞼下垂併用全切開

眼瞼下垂併用全切開では、全切開法と同様の手順で手術を行い、目を開ける筋肉を正しい位置に固定することで、まぶたの開きを改善します。皮膚や脂肪も同時に取り除けるため、筋力の低下や脂肪の影響でまぶたがたるんで見える方に適した施術です。眼瞼下垂の手術は、症状によっては保険が適用される場合もあります。その場合はまず「まぶたの機能改善」が優先されますので、仕上がりの見た目については制限があることもあります。見た目の自然さや美しさにもこだわりたい方は、美容外科での施術を検討されるのも一つの選択肢です。
また、筋肉は正常で皮膚や脂肪が主な原因のたるみには、二重全切開法も有効とされています。
③埋没法

軽度のまぶたのたるみには、二重埋没法も効果があります。まぶたの重みが軽くなり、視界がクリアになる効果も期待できます。ただし、この方法はあくまで見た目を整えるもので、伸びた皮膚自体を元に戻すわけではありません。まぶたのたるみをしっかり改善したい場合は、切開による施術がおすすめです。
宮田院長症例紹介
眉下切開
眼瞼下垂併用全切開
二重埋没法
相場はいくらくらい?

上記で紹介した
①眉下切開
②眼瞼下垂併用全切開
③埋没法
の相場はだいたいどれくらいなのか気になりますよね。
クリニックにもより変わりますが相場はおおよそ下記の通りです。
①眉下切開
両目でおよそ30万~50万円ほど
②眼瞼下垂併用全切開
両目でおよそ40万~70万円ほど
③埋没法
両目でおよそ5万~30万円ほど
※術式により金額に幅があります。
シンデレラ&ダヴィンチクリニックでは眉下切開が330,000円(税込)、眼瞼下垂併用全切開
は495,000円(税込)、埋没法(自然癒着法)は220,000円(税込)となります。
また、クリニックによってはモニター価格などが設定されています。モニター価格などの特別な割引価格は、平均相場よりもお安く施術できる場合があります。
もちろん、この価格がすべてというわけではありませんが、ホームページに表記してある価格だけでなく、麻酔代や針・糸代、薬代としてオプションで価格がつりあがっていくこともあるので、手術に必要な物品などをオプションとしているクリニックには注意してください。
まとめ
目元は顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。そのため、まぶたのたるみは多くの方が気になる悩みの一つです。まぶたのたるみにはさまざまな原因がありますが、一度たるんでしまった場合は自力で完全に改善するのは難しく、進行を抑えることが主な対策となります。しっかりと改善したい方には美容整形が効果的です。まぶたの状態や原因に応じて最適な方法は異なるため、気になる方はまず医師に相談してみることをおすすめします。
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